スタッフブログ

2023.05.08更新

喫煙は歯周病のもっとも大きなリスク要因のひとつです。非喫煙者と比較すると、喫煙者の歯周病の罹患リスクは2.7倍にもなり、歯の喪失は10年早まるといわれています。

知らぬ間に歯周病が進行していることも·····
喫煙の歯周病への影響は、「かかりやすい」「気がつきにくい」「治りにくい」の3つです。
まず、生体の本来の免疫機能が喫煙により妨げられるため、歯周病にかかりやすくなります。
喫煙者は非喫煙者に比べて罹患率が高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。
また、ニコチンの血管収縮作用により炎症症状が隠され、歯周病が進行しても出血などの自覚症状が出にくくなります。そのため、発見が遅れてしまい、気づいたら重度の歯周病になっていたということがあります。
歯ぐきに赤みや腫れがそれほど目立たないのに、歯周組織の破壊が進んでいることもあります。
さらに、いざ治療を始めても、喫煙者の歯ぐきは硬くて沈着物の除去が難しく、歯周組織の修復も阻害されているため、思うように治療効果が上がらないのです。

覚えておこう!
1998~2014年にかけ、初診時にプロービングとエックス線検査を行った患者3,144人について、歯周病進行度を喫煙者と非喫煙者に分けて比較しました。
喫煙者の患者さんの方が非喫煙者より「骨吸収なし」の割合が低く、「重度」の骨吸収がみられる割合が高いことがわかります。

喫煙

2つの依存が禁煙を難しくしている

禁煙の為に、歯科では禁煙支援を行っています。
残念ながら保険適用ではありませんが、プラークコントロールと同じように、歯周病の治療には禁煙が効果的です。
依存には「身体的依存」と「心理的依存」のふたつがあり、禁煙達成の為にはこれらを乗り越える必要があります。
身体的依存はいわゆる「薬物」に対する依存で、体内のニコチン濃度が減ると「離脱症状」が出て、ニコチンが欲しくなります。山場は3日で、これを超えると第一段階クリア!少し楽になります。
離脱症状を抑えるには、ニコチンパッチなどのニコチン補充療法が有効です。
意外と厄介なのが心理的依存で、身体的な依存はないけれど習慣で吸ってしまうというものです。これには習慣を変えるのがポイントです。
食後に吸いたくなるなら、食べ終わったらすぐに歯を磨く、コーヒーを飲むと吸いたくなるなら、しばらくは紅茶に変えてみる、というような工夫をしてみましょう。

投稿者: 医療法人隆和会谷山歯科

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